私が剃毛している理由

ホームページに当クリニック院長である私の写真がありますが、頭髪は剃毛しており、いわゆるスキンヘッドにしています。

剃毛行ったのは50歳台後半に入ってからで、すでに頭髪の全般的薄毛が目立っていました。

正直言いますと、私共が扱っているAGA治療薬であるフィナステリド、デュタステリドは、初診の50歳台以上の方にはお勧めはできかねます。

それは男性型脱毛症が50歳台で完成するからで、男性型脱毛症の進行遅延を効能として謳っているフィナステリドでは効果を期待できませんし、より新しく男性型脱毛症に効果あるとされるデュタステリドも作用機序は共通している部分があり、劇的変化は期待できません。

私自身が生え際の後退いわゆるM字ハゲが気になりだしたのが20歳台中ごろで、恥ずかしながら告白すれば、当時すでにあったテレビ広告などで有名な育毛サービス業の営業店舗に相談しに出向いたことがあります。

しかし提示されたサービス料金が当時の私には経済的に負担が大きく、またその効果の根拠となるデータなど資料提示がされなかったため断念しました。

ある程度両親の薄毛を見てきて遺伝によって将来的にハゲるとは思っていましたが、20歳台でいわば若ハゲになるのは些かショックではありました。

その後は薬局などで購入した比較的手に入りやすい育毛剤・育毛シャンプーなどで急速な脱毛進行はみられませんでしたが、やはり30歳台には頭頂部のいわゆるつむじハゲも目立つようになりこの頃から年相応にハゲるのは仕方ないと覚悟を決めました。

もし年齢以上に外見が老けて見えるのでしたらもっと悩んだとは思いますが、私の場合は薄毛の進行具合は両親の遺伝からしてみてそれなりだったと思います。

40歳台くらいにはスポーツ刈り程度の短髪として外見上の清潔感を心がけて、もっと進行すれば剃毛することも考えていました。

50歳台半ば過ぎて薄毛の進行により医者らしい清潔感ある外見を保つことは信用に関わるので剃毛することとしました。

もし20歳台に経済的に許されて医療的根拠いわゆるエビデンスがあるAGA治療薬が存在していたならば、そちらを選択していたと思います。

当クリニックにAGA治療目的にいらっしゃるお方には私のスキンヘッドを見て不信に陥る人もいるかも知れませんが、私より40歳台以下の若い方でしたらフィナステリド、デュタステリドという内服薬治療開始にはエビデンスがあり希望が持てます。

 

※一般名「フィナステリド」は、先行品薬品名「プロペシア」です。
 一般名「デュタステリド」は、先行品薬品名「ザガーロ」です