男性型脱毛症と円形脱毛症の違いについて

男性型脱毛症(AGA)というと毛が抜けるように思われるでしょうが、意外に思われるかもしれませんが正確には毛髪の本数は変わりなく一本一本が細く短くなるために薄くなった様に見える軟毛化という現象を指します。

これはアンドロゲンという男性ホルモンによる現象です。

思春期以後の成人男性の約1/3は男性型脱毛症(AGA)となり頭頂部から前頭部かけて毛根を作る毛包が小さくなり発毛から育毛そして脱毛に至るサイクルが短くなって細く短い毛髪となり、胸毛や髭は逆に濃くなる剛毛化が起きます。

これ自体は病気というより現象ですが、気にされる人はなんとかしたいと思うものです。

アンドロゲンによる毛包の縮小を防ぎ毛根を太くし抜けるまでのサイクルを長くするのがフィナステリドやデュタステリドです。

ではフィナステリドやデュタステリドは他の脱毛症にも有効かといえば残念ながら違います。

他の脱毛症で代表的なものが円形脱毛症ですが軟毛化ではなく本当に毛が脱落する脱毛であり、成長期の毛包が自分自身のリンパ球に攻撃されて破壊されてしまう自己免疫による病気です。

円形脱毛症といえばストレスが原因ではないのかと思われるでしょうが、精神的ストレスは誘因ではあっても原因ではなく行うとすれば免疫関連の治療が中心となります。

ただ自然に治る場合も多く治療するかしないかどの治療法を選ぶかについては皮膚科それも脱毛症に詳しい医師に見てもらうことが必要です。

 

申し訳ありませんが当クリニックでは円形脱毛症などの男性型(AGA)ではない脱毛症については治療できませんので、男性型脱毛症(AGA)ではなかった場合には診療をお断りさせていただく場合もありますのでご了承ください。